2025/04/26

Taiwan Today

外交

外交部、地震被害のモロッコへ50万米ドルの復興支援

2023/09/11
外交部は10日、北アフリカのモロッコで発生した地震について、被災地の復興支援として同国に50万米ドルを提供することを明らかにした。写真は、いつでも出動要請に対応できるよう準備を整える内政部消防署の特捜隊。(内政部消防署フェイスブックより)
北アフリカのモロッコで8日夜、過去120年で最大規模の地震が発生した。震源地は同国中部マラケシュの近く。10日までの時点で死者2,012人、負傷者2,059人に上ると伝えられているが、被害状況は十分に把握できていない状況だ。これを受けて中華民国(台湾)外交部は10日、被災地の復興支援として同国に50万米ドルを提供することを明らかにした。
 
外交部は地震発生の一報を受け、直ちにSNSを通してお見舞いのメッセージを発出すると同時に、フランスに設置する代表処や弁事処(いずれも在外公館に相当)に指示して、在仏モロッコ大使館及び総領事館に対して、中華民国政府及び国民からのお見舞いのメッセージと、必要な支援を行う用意があることなどを伝えた。同時に、台湾の内政部消防署(日本の総務省消防庁に相当)の特捜隊(=特殊救助隊)も迅速に出動の準備を整え、いつでもモロッコに駆け付けられるよう待機している。
 
モロッコは現在のところ、自力で救助活動を行っている。現時点(10日夜)で諸外国に対して支援要請を行っておらず、実際にモロッコ入りした海外の救助隊はいない。中華民国(台湾)とモロッコは正式な外交関係を持たず、代表機関を相互に設置していない。このため双方は意思疎通のための正式なパイプを持たないものの、モロッコの人々が困難に直面している中、台湾の政府や人々は微力ながらも支援を行い、「Taiwan Can Help, and Taiwan is Helping(台湾がお手伝いできます。台湾がお手伝いをしています)」の人道支援の精神を発揮したいと願っている。
 
第三者機関を介してこの50万ドルを寄付することで、モロッコの人々が一日も早く元の生活を取り戻し、被災地を復興できるよう願っている。
 

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